脱サラカメラマンのアルバイトその後
ようやく見つけたアルバイト、証明写真スタジオはスタッフもいい人ばかりだし、新たな写真スキルを身に着けることもできた。
毎日なかなかに忙しかったが、充実してるといえばそれはそうかな? という気もしてた。
しかし、先も述べたように証明写真スタジオのお客様はほとんどが就活生である。
当然就活期間の終わりが近づいてくるとだんだんお客さんが来なくなる。
証明写真事業というのは繁忙期と閑散期がはっきりしているのだ。
そして閑散期を迎えるに当たりアルバイトは用済みとなってくる。
当然私も例外ではなく徐々にシフトに入れる時間が少なくなってきた。
「これは新たなバイトを探さなくてはならない」
そんな時期に差し掛かっていた。
これまた先に述べたようにバイト探しにはかなりへこまされている。
またあんな感じを味わうのかぁ、と憂鬱になっていた。
しかし今回の面接と証明写真スタジオで働く前の面接ではずいぶん対応が違っていた。
やはり、「業務経験あり」と「なし」では合格へのハードルがかなり異なってくるようだ。
ということで、今回は割とすんなりバイトに合格することができた。
一つは「ブライダル関係」
1回1万円というギャランティーで主に二次会の撮影をする。
ブライダル撮影というのは本当に経験がものを言う。
というのも、挙式、披露宴というのはそれぞれ決まった流れがあり、撮影するポイントも決まっているのだ。
それを把握できているかが非常に重要であり、このバイトによってかなりの経験値が得られた。
もう一つは「女性のプロフィール写真」
まぁ、はっきり言ってしまうと、風俗嬢のパネル写真、web写真をスタジオで撮る、というものだ。
これまたいろいろ勉強になった。
スタジオ撮影はそれなりに経験があったのだが、やはりうまい人のライティングというのは見てるだけで勉強になる、それにここまで「女性を美しく撮る」ということを考えられたのは大きい。
そんなこんなで、バイトとしてはそれほど苦労することはなくなった。
しかしながら所詮バイトはバイトである。
どんだけ頑張っても月20万程度だし、時間を切り売りしているような状況だ。
何とか個人事業の出張撮影で収入を得られるようにしていかねばならなかった。
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