口紅は何本持っていますか?
色は写真の第一印象
さて、月に一回の写真教室に行ってきた。
今回のテーマは「色」
前も書いたが、写真作品において「伝わる」ということが全てである。
どんなにきれいな写真を撮っても、撮影者の思いが伝わるか、またそれに共感できるか、そして感動できるかが、作品としての価値になってくる。
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その上で「色」と言うのは作品の第一印象を決める要素になる。
パッと見て、明るい作品なのか、ダークな作品なのか、というのを見る人は感じる。
そして、第一印象はなかなか覆すことが出来ない。
つまり写真家として色はこだわりを持つべき部分なのである。
「そりゃ当然」
と思われそうだが、ではあなたが女性ならば口紅を何本持っているだろうか?
口紅というのは基本的に赤色が中心だが、その赤にも微妙な違いがある。
普段着にあう赤、パーティードレスにあう赤、もっと言えば季節によって赤が異なってくるかもしれない。
なぜ微妙な口紅の色を変えるかといえば、それぞれの色にはイメージがあるから。
この点が先ほど話した、写真の色と非常に似ている。
写真に写った同じ赤でも微妙な違いによってイメージ(第一印象)が異なってくるのだ。
どういう意味合いでその色を選んでフレームの中に入れたのか?
写真作品の中に入っているすべての色について、意味合いを持たせていこう。
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Shutterstock
実際に撮る写真の色選択
写真の場合色を構成する要素として、
「明度」「彩度」「色相」がある。
「明度」とはそのまま、明るさであり、明るいか暗いかを決定する。
「彩度」は鮮やかさであり、色がどれだけ乗っているかを表す、ちなみに彩度を一番低くするとモノクロ写真になる。
「色相」とは、色の種類であり、まぁ赤とか青とかを表す。
この中で「明度」と「彩度」はカメラの設定によりコントロールすることができる。
「明度」は露出であり、シャッター速度や絞り、ISO感度等にて設定する。
「彩度」はデジタルカメラで言うとピクチャーコントロール等で設定する。
(ちなみに銀塩カメラの場合はフィルムを選択することになる)
「色相」については被写体の色そのものなので、何を撮るかというところになってくる。
つまり同じ被写体でも、「明度」「彩度」により、様々な色に変化させて撮ることができる。
そして、これが写真作品の第一印象を決めることになるのだ。
どういう色を選択するのかというのももちろん作者の意志が大切だが、流行り廃りというのも存在する。
5年ほど前だと、彩度が高くぱきっとした写真が流行っていたように思える。
しかし、東北の震災後ドキュメント系の写真が多くなり、ややアンダーで彩度の低い写真が増えてきているように思える。
そんなこんな、いろんな状況を加味しながら、撮影時の色を選択していこう。
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