八方ふさがりカメラマン
公開日:
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奮闘日記
プロカメラマンからおすすめされた「ポスティング」作戦は空振りに終わり、自分で考えた「webページ作成」も今のところ何の成果もない。
「プロカメラマンになろう!」
と、決意してからなんやかんやで5か月たとうとしてた。
いまだ成果どころか生きる兆しすら見えてないことに少しばかり焦りを感じ始めていた。
こりゃ参った、個人事業主として打つ手がなくなった。
八方ふさがりだ。
このままでは貯金も底をつき、家族全員路頭に迷ってしまう。
それだけはどうにか避けなくてはいけなかったので、まずはバイトを探すことにした。
なぜ、就職ではなくバイトにしたかというと、やはり少しは自由な時間を設け、個人事業主としての道を追求したかったし、正社員となると辞めるときとかも何かと不便と考えた。
よし! バイトだ!
どうせなら、カメラ関係、写真関係のバイトにしよう!
ということで、ネットでいろいろ検索。
ふむふむ、こうやって見ると結構カメラマンのバイトってあるのね。
圧倒的に多いのは「ブライダルカメラマン」であった。
1案件ごとに○○円といったような、いわゆる日雇いみたいなバイトが多い。
とりあえずで何件かに応募してみた。
書類選考で落とされることはなく、どこも面接をしてくれた。
面接でたいてい聞かれるのが、
「ウエディングの撮影経験はありますか?」
ウエディングの撮影経験といえば、妹の2次会で撮影したことがあり、私としては「撮影経験あり」だと思ってた。
しかしどうやら親族の撮影というのは「撮影経験」には含まれないらしく、先方が聞いているのは、
「仕事としてウエディングの撮影経験はあるのか?」
ということらしかった。
仕事でとなるとウエディングどころか何一つない。
なんてったってポスティング作戦もWeb作戦も大失敗炸裂中なのだ。
と、いうことで、ことごとく落ちた。
これは好感触! と、思ったところもことごとく落ちた。
面接官のあの笑顔はなんだったんだろうと思うくらい落ちに落ちまくった。
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